極楽浄土の花
なかなか梅雨が明けず、どこに言っても雨が降っている。そろそろ盛夏となるはずなのだが…。
調査の最中、ハス田を見つけた。日が当たっていればもう少し元気良く開いているはずの花も少しつぼんでいた。これはこれで美しいのだが、やはり元気に開いていて欲しい。
ハスは南方に起源があり、日本には古い時代にやってきたそうだ。ハスといえば、その根茎を「蓮根」といって食用とすることや、種子がとても長い期間休眠できることが有名な特徴だ。 このうち、種子の長期休眠については本当に恐ろしい能力で、遺跡で採取された数千年前の種子が発芽することができるという。はたしてこの脅威の休眠能力を人類が知ったのは本当に最近のことなのだろうか?
現在の人間と同じ脳を持った人類が地球上に生まれたのが数十万年前。とすれば、数千年前の人がさらに数千年前の遺跡から発掘したハスの種子の発芽能力を知っていてもおかしくはない。ハスの花を見るたびに有史以前に失われた歴史があるのかもしれない、と思う。
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