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2009年6月

仁徳陵へ

仕事で大阪に行った帰りすぐそばに仁徳天皇陵(大仙古墳)にあるというので、寄ってみた。墓の施設としては世界最大という仁徳陵。小学校の教科書にも航空写真が載っていたのを覚えている。

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近づくと池(堀)と山だけが見える。古墳の規模が大きすぎて全体の形が把握できない。写真は前方後円墳の方墳部分の角のもの。1500年以上前に建造されたそうだが、いまでは前方後円墳の形をした杜(もり)になっている。

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解説用の模型もあったが、これもやや大きくて、背丈の低い人は全体が見えないものだった。仁徳陵を訪れたときのキーワードは「大きい」ということだった。

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新緑の頃のナデシコ

春の花のシーズンが終わり谷川沿いの花が少なくなる頃、ナデシコ科の花がいくつか咲く。

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写真はミヤマハコベ。ハコベに近縁だが、花が大きく、1cmほどある。地面を這い、全体が小さい植物なので気づかないことも多いが、一度覚えるとこの時期の谷川沿いはナデシコ科の花があふれていることに気づく。

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平地のクワガタ

クワガタソウの仲間は蘂(しべ)の形が兜の「くわがた」にみえるのが名前の由来になっている。昆虫のクワガタムシと同じである。日本に自生するクワガタソウの多くは高原や高山に見られる。

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日本に生育するクワガタソウの仲間で、平地に咲くヒヨクソウ。花はクワガタソウと同じ形をしている。道端にも生えていることがあるが、見る機会は少ない。

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虫の花

この時期はラン科植物が花盛りとなる。

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花の形がジガバチに似ているというので、ついた名前がジガバチソウ。この属のランは虫のような花をつけるものが多く、種名に虫の名前を含むものが多い。

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春の植物研究会

年に2回実施されている長野県植物研究会の例会に参加した。今回は木曽谷が観察会の舞台。前日の飲み会がいつになく盛り上がり多少の二日酔いを押して山を登った。
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今回の一番のお目当てであるアブラシロモジ(アブラチャンとシロモジの雑種)という県内では木曽でしか見られない樹木もしっかりと観察することができた。

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遊びで道端にあったフタバアオイの葉をならべて作った葵の御紋。葵の御紋というのは意外とリアルなデザインであることが分かる。

木曽谷はあまり歩く機会が無いので、良い勉強になった。忘れる前に今回のフロラリスト作成をしなければ。

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新緑の頃

この季節、雨が降るたびに緑が生長しているように思える。5月から6月にかけては落葉樹林の緑が最も美しいのではないだろうか。
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カツラは谷筋や沢沿いなどの表土の薄い場所に生育する樹木。かなりの大木になるものもある。最大の特徴はこの木が新緑と落葉の時期に放つカラメルソースのような甘い匂いだ。この時期、沢筋を登ると、カツラの姿が見えなくても存在に気づくくらいはっきりと甘い匂いがする。ふと見上げると大木のカツラがあり、美しい新緑を堪能することができる。

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賀茂の紋様

組織や家のシンボルとなる紋様は自然に存在する動植物をデフォルメして用いていることが多い。

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写真の植物をデフォルメしたのが賀茂神社の紋様。3枚並べると、有名な徳川の葵の御紋になる。葉の正体はフタバアオイというカンアオイの仲間。別名カモアオイとも呼ばれ、野生にもあるが、神社の境内に植えられていることもある。フタバアオイはお椀型の地味な花をつける。花の咲き始めは雄しべと雌しべが離れているが、花の終わりの頃になると雄しべと雌しべがくっついて自動的に受粉を完了する「self pollination(自動送粉)」という機構を備えている植物でもある。なるべく他家受粉をしたほうがよいのだが、花粉を媒介する動物がいなかった場合、何が何でも種子を作ろうとする執念を感じる植物でもある。

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カラスの羽衣

一般的に「真っ黒」というイメージしかないカラスは、よくよく見ると光線の当たる角度によって紫~緑色の光沢が出て美しい。昔の人々の観察力はかなり鋭くて、そのようなカラスの羽衣の光沢を認識していた。「烏(からす)の濡羽色」という言葉は、カラスの美しい羽衣を良く表現していると思う。

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登山道沿いの水たまりで吸水するミヤマカラスアゲハ。「カラスアゲハ」という名前は、その美しい色彩をカラスの羽衣に例えたもの。 行動範囲は広く、低い山から3000m級の高山の上まで登ってくることがある。以前、この美しい大型のチョウが中央アルプスの稜線上を飛んでいるのをみたが、目を見張るものがあった。

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スグリの花

スグリというとグーズベリーと呼ばれ、果実は洋の東西を問わず食用にされる。日本のスグリは分布が狭く、本州中部のごく限られた地域にのみ生育している。

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これはスグリの花。目立たないため、花をつけていることに気づかず通り過ぎてしまうこともある。このあと小さなスイカのような果実をつける。このスグリの花の写真を撮った場所はシカの食害がひどく、林床がスカスカになっていた。10年くらい前はいろいろな花が咲いていたのだが、すっかり様子が変わってしまっていた。スグリもいずれシカに食べられてしまうのかと思うと少し悲しい。

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