ツキミソウあれこれ
「富士には月見草が良く似合う」という言葉で有名な「富嶽百景」という太宰治の小説がある。高校時代の現代文の教科書に出てきた気がする。この場合のツキミソウは、観賞用の白花のツキミソウではなく、近縁の黄色いマツヨイグサの仲間とされる。
マツヨイグサも夕方ごろ咲き始め、明け方には花がしぼむ。まさに月を見ている草だ。

ツキミソウの中には昼に咲く ヒルザキツキミソウというものもある。この仲間は、みな外来種で日本のものではない。マツヨイグサに良く似たメマツヨイグサや海岸沿いに多いコマツヨイグサに至っては法律により要注意外来生物に指定されている。
富士に良く似合うのが外来種。余計な知識があると、けしからんという意見が出そうだが、その知識が無ければ黄色いマツヨイグサと富士山の対比は美しいと思える。正直、外来種であるとの知識があっても綺麗だと思う。
人間の感覚というのは予備知識によりフィルターがかかる。現代文の教科書に注釈で月見草が外来種であるということをつけると生徒の感想が少し変わりそうだ。
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