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2008年12月

正月飾りに…

正月飾りに使われるウラジロはシダの1種だ。

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暖かい地方のやや乾燥した斜面に生育するウラジロ。逆さのVの字に広がる葉が大きな特徴。その名のごとく、葉の裏は白い。

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こちらは栗きんとんの黄色い色づけに使うクチナシの実。これも暖かい地方に生育する。閑散とした冬の林床ので橙色の果実がよく目に付く。

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些細な変化

植物には種(しゅ)は同じでも亜種、変種、品種などの細かいレベルで分類されていることが多い。その違いは誰がみても容易に識別できるものから、いまいちぴんとこないものまである。

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こちらはノジギク。高知県中部の海岸で撮影したもの。
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こちらはアシズリノジギク。高知県西部の足摺岬で撮影したもの。ノジギクの変種にあたる。葉がやや小さくて切れ込みが浅いらしい。園芸的価値はこちらのほうが高いらしい。 違うといえば違ってみえるが、意見が分かれそうな気がする。しかし、この些細な違いを必死に認識しようとしている自分もいるわけで、ジレンマだ。

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香辛料の木

ニッケイは暖かい地方に生育、または帰化しているクスノキ科の樹木だ。

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「ニッケイ」というとあまりイメージがわかないが、「肉桂」「ニッキ」と言い換えるとすぐにイメージがわく。カレー等に入れられているシナモンとは近縁で、香りの成分は同じ。葉や枝を切ってみるとかすかにシナモンの香りがする。この枝を押し葉標本にするために乾燥機にかけると部屋中にシナモンの香りが広がり、香辛料の1つであることがよく分かる。

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シダ群落を堪能V

伊尾木洞のシダ群落第5弾。
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鹿児島市の城山以外で見るのは初めてとなるシロヤマゼンマイ。大きな羽状の葉が特徴のシダだ。黒潮のそばだとこのような暖温帯南部~亜熱帯のシダも元気に生長する。ヤシの木がなくても十分に南国気分に浸ることができる貴重な存在だ。

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シダ群落を堪能IV

伊尾木洞のシダ群落第4弾。

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斑入りの葉が美しいマツザカシダ。斑入りのものは園芸品としての価値が高いらしい。マツザカシダというと斑が入っていないものの方が多い。斑入りでないとマツザカシダらしくないと思うのだが、なぜマイナーな斑入りを「らしい」と思うのだろうか。

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シダ群落を堪能III

伊尾木洞のシダ群落の第3弾。
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葉がギザギザなのでノコギリシダ。常緑性のシダだ。この属のシダで常緑性のものは涼しい地方ではほとんど見当たらない。どちらかといえば繊細な落葉性のシダの印象があるこの属で、ノコギリシダのような分厚いものは暖温帯に来たと感じさせてくれる。

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シダ群落を堪能II

伊尾木洞のシダ群落の続き。洞窟を抜けるとまず最初に眼に入るのがホウビシダの群落だ。暖かい地方に生育するが、なかなかこれほどの大きな群落はみたことがない。Img_8683_2

ちょうど逆光になっていて、緑色が美しい。この近縁のカミガモシダという種類を一度見たいのだが、なかなか機会がない。この下に少々気味の悪い石像がならんでいるのだが、その石像にもホウビシダが生えていた。一体何のための石像なのかは分からないが、正直ないほうがよいのではというくらい場違いなものだった。

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シダ群落を堪能

高知県安芸市には狭い箇所に暖地性シダ群落がある。その中でも伊尾木洞のシダ群落は大正時代に国指定の天然記念物になっている。実は何年も前からこの場所に行きたいと思っていたのだが、場所がいまいち分からない、しかも車で行っても止める場所がないという状態で、なかなかたどり着くことができなかった。
気味の悪い洞窟を歩いて抜けた挙句にその群落はあるらしいことが分かった。とにかくヘッドライトがないと不安なくらい漆黒の闇を歩くことになった。
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洞窟の入り口にはホウライシダ(アジアンタムという学名のほうが有名かも)がびっしり生えていて期待が持てそうだ。

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コーヒーの仲間

コーヒーの木を温室や図鑑でみると、対生の光沢のある葉の脇に赤い実がついている。日本の同じアカネ科の樹木にはクチナシがある。葉はそっくりだが、実の付き方が全く違う。太平洋岸の暖かい地域に行くと、クチナシ以上にコーヒーに似たものがある。Img_8711

コーヒーの木との最大の違いは実が青いこと。その名をルリミノキという。照葉樹林の薄暗い森の中で目立たないが、意識して探すと鮮やかな青い実にハッとする。ルリミノキをみるとコーヒーがヤエムグラやクチナシと同じアカネ科であると実感できる。

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遠き島より…

足摺岬が亜熱帯気候区であるというのは書物の知識で、実際には、「なんとなく」といった雰囲気や、林床の植物や樹木をつぶさに観察していると薄々感じることができる。沖縄に行った後に足摺岬を訪れると、全く同じ光景なのでやはり亜熱帯気候区なのだと感じる。
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ビロウヤシの群落を見ると、簡単に亜熱帯を実感できる。ビロウヤシはヤシ科の植物と言う以前に、見た目がすでに亜熱帯の雰囲気を醸し出している。ビロウヤシをみると、小難しい知識ではなく、感覚的なものも重んじていきたいと思うことができる。

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近江路

何日間か遠出をする時、少なくとも1日は生き物以外のものを楽しむことにしている。
高知県立坂本龍馬記念館ではこの時期、様々な企画展を行っている。その企画展を見に記念館に行った。これまで何度も訪ねてきたが、いつ間にか龍馬が暗殺された近江屋の部屋が再現されていた。撮影可ということで撮影してみた。
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天井が低く、夜であれば明かりをつけていても視界は悪いだろう。複雑な心境で見入ってしまった。

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相変わらず記念館の屋上からの眺めはすばらしい。記念館で紹介されていた「龍馬への手紙」なる本で自分の文章も掲載されているのを発見して驚いた。そういえばずっと前に軽い気持ちで記念館のポストに投函したような気がする。著名人、一般人含めて膨大な人が書いた手紙の中に自分の手紙も混じっていたのはうれしかった。

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飛び地の分布

ヘゴというのは九州以南に生育する木性のシダだ。このヘゴの近縁種が四国にも生育する。

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クサマルハチはヘゴの仲間で、暖帯から亜熱帯に生育する。葉の雰囲気はヘゴにそっくりだ。四万十市(旧:中村市)のクサマルハチ自生地は天然記念物に指定されている。地図にも「クサマルハチ自生地」として記載されているが、いざ表記された場所に行くと全くクサマルハチがありそうにない。車で周辺を回って「らしい」山中に入るとクサマルハチが群生していた。地図が間違っていたのか、盗掘を防ぐための工夫なのかは分からない。ただ、四万十川河口付近ともなるとヘゴの仲間が自生できるという事実には感動する。ヒノキバヤドリギのような南方の植物が街路樹についていても全く不思議ではない。

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