「湿原」というと高原の水苔湿地で夏になると花だらけになるという印象が強い。このような湿地を高層湿原という。標高の低い場所にできる湿原を低層湿原といって、河川の氾濫源や休耕田のなれの果てなど身近な環境にある。有名なサギソウやトキソウ、カキツバタは低層湿原に生える。これらの花がぽつんぽつんと咲くのが低層湿原の姿だ。
棚田の脇に咲いたサワオグルマ。古い棚田は法面の所々にチョロチョロと水が流れていて、法面草地の一部が小さな湿地になっている。このサワオグルマも低層湿原の象徴的な存在で、日本全国でこのような綺麗な花を咲かせる。この棚田は「良い草地」に小さな低層湿原が混じったすばらしい場所だ。
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