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旗を掲げて

春から初夏にだけ大きくなって、他の季節はずっとロゼット状の葉だけですごす植物は草原に多い。それらの植物は火入れ、草刈りなどの管理が行われてきた田んぼの畦や茅場を生育地としてきたものが多い。

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このハタザオはアブラナ科の植物で、他の季節は小さなロゼットで過ごしているが、春になると急激に伸びて高さ1mに達する。花を下から順番に付けて沢山の実を付ける。その名のごとく旗や鯉のぼりを掲げる「旗竿」に見える。初夏の草刈りの頃にはしっかりと実を付けているので、人間の管理によって種子をあちこちにまき散らすことになる。その後はまた、小さなロゼットの姿に戻る。ハタザオという種類の誕生は人類が誕生するはるか前のことなのだが、偶然にもその生活史が人間の里の管理のタイミングに適応している。

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