道ばたの隣人
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ミノムシを見つけた。
トチュウの木の枝にひっそりと付いていた。中に住人がいるのかどうかは分からないし、確かめるためにいじるのもしのびないのでそっとしておいた。昆虫図鑑と言えば必ず、小さく切った折り紙や毛糸をミノムシに与えるとそれを使ってみのをつくるとある。一度見てみたいと思いつつ実際やるのはミノムシにとって大変迷惑なことかもしれない、という気持ちのジレンマとなる。
何年か前、ミノムシが激減して絶滅の危機なんてメディアで騒がれたことがあった。別に人為的な採集圧が急にかかったり、食樹が激減したり、大気が急激に汚染されたわけでもない。原因は寄生バエの急増らしい。その後どうなったのだろうか。少なくとも松本では、時々見かけるので無事なのだろうか。小さな庶民の行く末が少し気になる。
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水田につもった雪が解けるとまず最初に花をつけるのがスズメノカタビラだ。
イネ科の目立たない雑草で、豊かな水田に生える。日本海側の米どころでは 雪が解けると水田一面が明るい黄緑色になる。
スズメノカタビラには2タイプがあり、乾燥したグラウンドや公園には濃い緑色のスズメノカタビラが生え、花は一年中咲いている。除草剤にも強い。一方、水田に生えるスズメノカタビラは、色が明るい。水田タイプのスズメノカタビラは、水田に一番最初に出てきて、タネツケバナやスズメノテッポウ、レンゲなどの春の植物が咲くころには実を結んで枯れてしまう。除草剤を何回もまく場所や、冬に完全に乾燥する場所では、生きていけない。明治期の牧野富太郎がスケッチしているのは水田タイプで、グラウンドなどに生えるタイプは帰化したものという意見もある。
カタクリなどの春植物を「Spring ephemeral」と呼んで、はかないものの象徴として紹介されている。わずか1ヵ月足らずで一生を終え、桜の頃には姿を消す水田のスズメノカタビラは本当の意味でのはかないものの象徴だと思う。
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