米どころにはいろいろな水田雑草が生育している。日本で栽培されているイネはジャポニカと言われる中国南部あたりからやってきたものらしい。熱帯由来のイネに伴って、いろいろな雑草も日本にやってきた。水田に生えているもののうち、小指の先ほどの雑草が生えているが、これらも熱帯アジアからやってきたのだろうか。
上の写真では分かりづらいが、草の間に小さな植物が張っている。スズメハコベという植物である。暖かい地方の農薬を使っていない水田に生育している。地味で目立たない存在だが、急激に減少している植物だ。高さ5cmにも満たないので誰にも気づかれないが、これを見つけると少し幸せな気分になる。
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清少納言は「うつくしきもの(かわいらしいもの)」として幼い子の無心のしぐさや、雀やひよこの愛らしい姿を描いている。そして「蓮の浮葉のいとちひさきを池より取りあげたる。葵のいとちひさき。なにもなにも、ちひさきものは、みなうつくし。」と綴る。「もみじのような」といえば赤ちゃんの手。どんなにちいさなもみじの葉にも細かな葉脈が通い、葉先には繊細な切れ込みがある。自然にまるく握られた赤ちゃんの小さな指先の一つ一つにも真珠色の爪がある。細やかで精巧な雛形のみずみずしさに驚き感動する。小さな小さなスズメハコベに宿る生命を「うつくし」と心ひかれる思いに通じるものだろう。
投稿 Mariko.F | 2007年10月24日 (水) 10:16