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秋の河原

秋の河原には銀色の穂がよく似合う。

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日本画などでもよく描かれる川の光景だ。河川敷で一面に広がるこの植物はよくススキと間違われるが、オギであることが多い。オギの穂はススキよりも種子の周辺の毛が白く、光沢も強いため、太陽光や月光に照らされると綺麗に光る。

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オギ原の中から上を見上げると、その背の高さを改めて感じる。高さは3メートル以上ある。天に向かってまっすぐに伸びている姿は凛としてかっこいい。

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受信: 2007年11月13日 (火) 19:27

コメント

澄んだ秋空に銀色の穂を広げるオギは美しい。しかし子供時分、(ススキだと思っていた)オギは恐ろしい植物の象徴だった。毎年春になると何人かの子供たちが連れだって淀川の堤につくしつみに出かけた。堤まで続く畑には一面れんげが咲き、畦に菜の花やたんぽぽが咲き、野良の道を牛引く人が通った。堤の向こうに少し砂地が延び、ところどころにオギの草むらがあり、砂地の果てに渡し舟の船着場があった。春だからまだ穂はない。のどかでうららかな風景である。しかし子供たちは「草むらには行かんとこうね。」と言い合いながらつくしをつんだ。オギの草むらには必ずといっていいほどネズミやモグラみたいな小動物の死骸があったからだ。ときに犬や猫のそれであることもあった。死に場所を探して辿り着くのか、人目につかぬ所ゆえにそのまま捨て置かれるのか。ものみな暖かな日差しに誘われてつくしのように芽吹き呼吸を始めるとき、オギの下で命を終えたものがあることを、それらの姿がどのように果てていくかも草地のかげで知った。河原の春は生と死の重さが隣り合わせに置かれていた。それから時をへて、命を終えたものの亡がらが他の無数の命を養いバクテリアによって土に還ることを教えられ、幼い日に刻まれた無残なだけの救いのない姿への恐れはほんの少しずつ和らいでいった。さらに長い時をへて思いは遠のき、背の高いオギの銀色の穂は命を終えたものの天空に向かう美しい輝きにも映り、命のめぐりを思わせられるものに昇華していった。

投稿 Mariko.F | 2007年11月 6日 (火) 16:25

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